全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が、国際線で課す燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、2026年7月および8月発券分を大幅に引き上げる方針であることが5日、明らかになった。両社はすでに5月と6月発券分で、北米・欧州路線を片道5万6千円と高額に設定しているが、今回の値上げにより過去最高額を更新する見通しだ。具体的な金額は6万円台後半に達する可能性がある。
値上げの背景
燃油サーチャージ引き上げの主な要因は、中東情勢の悪化に伴う航空機燃料価格の高騰である。この状況は夏休みシーズンに直撃し、レジャー需要への悪影響が懸念されている。両社は国土交通省などと協議しながら、具体的な引き上げ額を調整中で、近く正式決定する予定だ。
過去最高額の更新
北米・欧州路線では、これまでの最高額は2022年10月と11月に記録されたANAの5万8千円、JALの5万7200円だった。今回の値上げでこれを上回ることが確実視されている。また、アジアなど他の地域向けのサーチャージも同時に引き上げられる。
燃油サーチャージの仕組み
燃油サーチャージは、燃料費の変動を航空運賃に上乗せして徴収する制度である。両社は航空燃料の主成分であるケロシンの2カ月ごとの平均価格を基にサーチャージ額を決定している。7月と8月発券分に適用される4月と5月のケロシン価格が、当初の想定を超えたため、大幅な値上げが必要となった。
今回の値上げは、旅行業界や消費者に大きな影響を与えるとみられる。特に夏休みを計画している乗客にとっては、予想外の出費増となる可能性が高い。両社は今後の燃料価格動向を注視しながら、サーチャージ額を柔軟に調整していく方針だ。



