映画「国宝」が興収200億円突破、邦画実写で22年ぶりの快挙達成
映画「国宝」興収200億円突破、邦画実写で22年ぶり快挙

映画「国宝」が興収200億円の大台を突破、邦画実写で22年ぶりの快挙

吉田修一原作、李相日監督による映画「国宝」の興行収入が、200億円を突破したことが16日、配給元の東宝により発表された。公開から255日目となる15日までの観客動員数は1415万人に達し、邦画実写作品としては22年ぶりに歴代最高記録を塗り替える大ヒットとなっている。

ロングランで右肩上がりの興収推移

昨年6月6日の公開以降、「国宝」は5週間連続で週末興収が増加を続ける異例の推移を見せた。観客動員数も10月から11月の2週間を除き、常にトップ10圏内を維持。長期にわたるロングラン上映が、着実な興収拡大に貢献している。

特に注目すべきは、11月下旬にそれまでの邦画実写最高記録だった「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年公開、173.5億円)を上回り、新たな歴代1位に躍り出た点だ。この記録更新は、実に22年ぶりの快挙となった。

国内映画10本目の200億円突破作品に

日本国内で上映された映画の興行収入が200億円を超えるのは、「国宝」が10本目となる。歴代トップには「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(2020年、407.5億円)を筆頭に、多くのアニメ映画が名を連ねている。

一方、実写作品に限ると、洋画では「タイタニック」(1997年、277.7億円)や「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年、203.0億円)が200億円の大台を突破。邦画実写では「国宝」が初めてこの水準に到達したことになる。

歌舞伎を題材にした重厚な人間ドラマ

「国宝」は、吉田修一が朝日新聞で連載した同名小説を原作とする。任侠の一門に生まれながら女形の歌舞伎役者を目指す喜久雄(吉沢亮)と、歌舞伎名門の御曹司である俊介(横浜流星)が切磋琢磨し、人間国宝を目指す一代記を描いている。

歌舞伎という伝統芸能を現代的な視点で切り取り、人間の成長と葛藤を重厚に描いた物語が、幅広い世代の観客の心を捉え、社会現象とも言える大ヒットを生み出した。専門家からは映像表現や演技の質の高さが評価され、国内外で高い注目を集め続けている。