熊本地震10年、佐渡裕さんが益城町で復興のタクト…小中高生指導「諦めなければ未来につながる」
熊本地震10年、佐渡裕さんが益城町で復興のタクト

2016年4月の熊本地震発生直後から、音楽を通じて熊本に寄り添い続けてきた世界的指揮者の佐渡裕さん(65)が、熊本県益城町文化会館でタクトを振り、小中高生に吹奏楽を指導した。地震から10年が経過した今も、佐渡さんは音楽の力で復興を支援し続けている。

地震直後からの支援活動

佐渡さんは地震発生から約1か月後、自身が音楽監督を務めていたオーストリアの管弦楽団の日本ツアー会場で募金を実施。集まった浄財は、被災した学校の楽器購入や修理費などに充てられた。その後も、指揮者を務めるスーパーキッズ・オーケストラの公演を県内各地で開催したり、吹奏楽部員を指導したりして、復興を後押ししてきた。

10年後の思い

被災から10年が過ぎ、佐渡さんは「被害も心の痛みも様々だと思うが、諦めなければ未来につながることを音楽を通じて伝えたい」と力を込めた。1日には、地震で震度7に2度見舞われた益城町を訪れ、吹奏楽部に所属する小中学生や高校生、計約120人を指導。佐渡さんはタクトを手に「楽器にもそれぞれ役割があることを意識して」「メゾフォルテをはっきり出して」などと具体的な助言を送った。

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参加者との交流

指導の合間には、参加者からの質問に答える時間も設けられた。指揮者としての心構えを問われた佐渡さんは「どんなオーケストラともコミュニケーションが取れるよう、楽譜をしっかり勉強することを大切にしている」と語った。

町立木山中学校3年で木琴(シロホン)を担当する生徒(14)は「憧れの佐渡さんに教えてもらってうれしい。それぞれの役割を大切に、シロホンの華やかさを出せるよう成長したい」と目を輝かせていた。

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