ホテルで春を先取り!都内3施設の豪華雛飾りとつるし雛を徹底紹介
冬の寒さが緩み、季節の移り変わりを感じるこの時期。3月3日の伝統行事「桃の節句」を前に、子どもの健やかな成長と幸せを願う華やかな雛飾りが、東京都内のホテルで展示されています。無料で観賞できるこれらの展示は、一足早い春の訪れを感じさせる風物詩として人気を集めています。今回は、特に見応えのある3つのホテルの展示を詳しくご紹介します。
東京ガーデンパレス:東日本の復興を祈願した「春の装飾 大吊し飾り展」
文京区湯島にある東京ガーデンパレスでは、東日本大震災の復興を祈願した特別な展示が行われています。新潟県十日町市の「傘つるし雛」、津南町の「鶴の恩返し」、湯沢町の「雪うさぎの旅立ち」という「雪国越後 三大つるし雛」のミニチュア版が飾られています。これらの現物は巨大なつるし雛として知られ、中でも十日町市の作品は「世界最多の手作り詰め物人形展示物」として2012年にギネス世界記録に認定されました。
さらに、日本三大つるし飾りの一つである山形県酒田市の「傘福」や、宮城県大崎市の「きっこまざぎ教室」による作品も加わり、合計約3千個の細工物がホテル入り口のウインドーにシャワーカーテンのように展示されています。この展示は3月19日まで続き、多くの来場者を魅了しています。問い合わせは03・3813・6211まで。
オークラ東京:創業者寄贈の貴重な「大倉家ゆかりの雛人形」
港区虎ノ門のオークラ東京では、1962年に開業したホテルオークラ(2019年から現名称)の創業者、大倉喜七郎男爵から寄贈された雛段飾りが展示されています。この段飾りは長年にわたりホテルで大切に受け継がれ、毎年この時期に公開される伝統的な展示です。展示期間は2月17日から3月4日までで、オークラプレステージタワーのロビーで鑑賞できます。
作品は、明治から昭和にかけて活躍した人形司・永徳斎によって制作されたものです。入念な細工と気品ある作風で上流階級に愛好された永徳斎の手による内裏雛をはじめ、三人官女、五人囃子、随身、重箱、御所車などの道具類が雛壇にぎっしりと並んでいます。間口180センチの雛壇は、現存する同時期の永徳斎作品の中でも特に大型の一式として知られています。問い合わせは03・3582・0111まで。
京王プラザホテル:25年目の伝統「ホテルで楽しむひなまつり」
新宿区西新宿の京王プラザホテルでは、今年で25年目を迎える早春の風物詩「ホテルで楽しむひなまつり~時代を超えて屏風に映る日本文化~」が開催されています。展示は3月31日まで続き、館内の随所に華やかな雛飾りが設置されます。
見どころは、本館3階メインロビーに展示される「つるし飾り」です。高さ約3メートル、幅2.4メートル、奥行き6.8メートルの枠の中に、キルト作家の松尾光代さんとひまわりグループが本絹古布を用いて制作した約5千個の細工物が彩りを添えています。中央には老舗の「真多呂人形」による格調高い段飾りが据えられ、圧巻の光景を展開しています。
さらに、雛飾りと関連性の強い屏風に焦点を当てた展示も行われ、画家による作品の展示や、書道アーティストによる屏風へのライブペイントパフォーマンス(3月10日)が予定されています。箏の生演奏(月・水・金)も楽しめるため、多角的に日本文化を体験できます。問い合わせは03・3344・0111まで。
これらのホテル展示は、伝統的な桃の節句を現代的な空間で楽しむ絶好の機会です。豪華な雛人形や繊細なつるし雛を通じて、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。