熱海富士が96年ぶり静岡出身関脇、霧島は12場所ぶり大関復帰
熱海富士96年ぶり静岡出身関脇、霧島大関復帰

大相撲夏場所番付発表、熱海富士が新関脇に

日本相撲協会は27日、大相撲夏場所(5月10日初日・両国国技館)の番付を発表し、霧島が12場所ぶりに大関に復帰した。新関脇には23歳の熱海富士と26歳の琴勝峰が昇進した。横綱は豊昇龍が東、先場所途中休場の大の里が西のまま。大関は琴桜が東、初のかど番の安青錦が西、霧島が東の2番目の序列となり、2021年春場所以来の「2横綱3大関」となった。

熱海富士「地元の話のネタに」

96年ぶりに静岡県出身力士の最高位に並んだ新関脇の熱海富士は、東京都墨田区の伊勢ケ浜部屋で記者会見し、「地元の話のネタになってくれたらうれしい」と笑顔で故郷に思いをはせた。新小結だった3月の春場所は9勝6敗で勝ち越したが、「まだまだ課題がある」と反省。4月の春巡業では地元も巡り、たくさんの声援を受けた。「うれしい気持ちと、もっと頑張らなきゃなという気持ちもある」と奮い立った。目指すは県勢初の賜杯とさらなる出世。「全力で優勝を目指して、大関、横綱を目指してやっている。結果がついてくればうれしい」と意欲は十分だった。

琴勝峰「やっとという感じ」

新入幕から所要35場所での新関脇昇進となった琴勝峰。両国国技館で記者会見し、「やっとという感じ。ちょっと長かった」と振り返った。「もう26歳。まだまだ上がある」と気を引き締めた。191センチ、171キロの恵まれた体格も脚のけがや引く癖で伸び悩んだが、「余計なことを考えずに吹っ切れていこう」と切り替え、昨年7月の名古屋場所で初優勝し、今年3月の春場所でも11勝4敗で終盤まで優勝争いに加わった。兄弟子の大関琴桜や弟の幕内琴栄峰の活躍も刺激になっており、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「互いに競争して、てっぺんを狙ってほしい」と期待を寄せた。

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霧島、再大関で横綱目指す

悲願の横綱昇進へ、言葉の端々に強い決意がうかがえた。両国国技館で記者会見に臨んだ霧島は「番付的には一番近づいてきた。ただ口だけで言っても意味がない。自分の体で見せながら努力していくしかない」と覚悟を口にした。新大関だった時の経験を生かす。2023年名古屋場所で右肋骨のけがで初日から休場し、4日目から出場したが負け越した。「勝たないといけないところで、気持ちが負けているところもあった。今度こそはうまく越えていきたい」と語った。その後に大関から陥落し、平幕まで落ちてから返り咲いた。苦労した分、心にたくましさが備わっている。再大関への原動力は家族の存在だった。今月、小学生になった長女アヤゴーちゃんは平仮名で「おおぜき きりしま」と書けるようになったという。父の顔をのぞかせた霧島は「もうちょっとあるから頑張りたい」と力を込めた。「よこづな きりしま」と書いてもらえる日を夢見て、2場所連続優勝を狙う夏場所に臨む。(永井響太)

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