堀島行真選手、五輪2大会連続の銅メダルを獲得 高難度技「コーク1440」に挑戦し感動を呼ぶ
ミラノ・コルティナオリンピックは12日、フリースタイルスキー男子モーグルの決勝2回目が行われ、堀島行真選手(トヨタ自動車)が83.44点で3位となり、五輪2大会連続の銅メダルを獲得しました。この快挙は、冬季オリンピックにおける日本のスキー競技の歴史に新たな1ページを刻むものとなりました。
決勝での挑戦と「コーク1440」の意義
12日の男子決勝では、堀島選手が1回目のエア点が低調だった状況の中、2回目に高難度の「コーク1440」に挑戦しました。この技は、体の軸を傾けて横に4回転する極めて難しいエアであり、五輪の決勝で実施されるのは初めてではないかと注目を集めています。通常、このような場面では迷いが生じやすいものですが、堀島選手は技の難度を落として勝つことを選ばず、自らの信念を貫きました。
今回の「コーク1440」では、オーバー気味になった回転を止めようと右脚を曲げたため、ややお尻が落ちて上体がつぶれた着地に見えました。一度立て直してターンに入ったことが、ジャッジの採点に影響を与えた可能性があり、わずかな差で金メダルを逃す結果となりました。しかし、この技が完璧に決まっていれば、断トツでの優勝も十分にあり得たと専門家は指摘しています。
里谷多英氏の評価と競技への影響
長野五輪金メダリストであり、ソルトレーク五輪銅メダリストでもある里谷多英氏は、堀島選手の挑戦について次のように語りました。「強くこだわり、絶対にこれで勝つという気持ちが見えて感動した。本当に価値のある銅メダルだ」と称賛。さらに、「今後競技レベルがもっと高くなるとすれば、それは堀島選手のおかげだと言える」と述べ、彼の挑戦がフリースタイルスキーの発展に寄与する可能性を示唆しました。
堀島選手の実力は世界トップクラスであり、里谷氏は「私が言えることはない」と謙遜しつつも、今後の活躍に期待を寄せています。特に、デュアルモーグルに向けて切り替えてほしいとアドバイスを送り、多角的な競技展開を促しました。
今後の展望と競技の高まり
この銅メダル獲得は、単なる結果以上の意味を持っています。堀島選手が五輪の舞台で「コーク1440」を敢行したことは、競技全体の難易度を引き上げる契機となるでしょう。彼の挑戦は、若手選手たちに勇気を与え、フリースタイルスキーの進化を加速させる可能性を秘めています。
ミラノ・コルティナオリンピックを通じて、日本の冬季スポーツは新たな高みを目指しています。堀島行真選手の活躍は、今後の競技レベル向上に大きく貢献し、国際舞台での日本の存在感を一層強固なものにすることが期待されます。