ミラノ・コルティナオリンピック 短距離の心理戦、ストルツの圧力が森重航に影響
2026年2月14日、ミラノ・コルティナオリンピックの男子500メートルスピードスケートで、ジョーダン・ストルツ(アメリカ)が五輪新記録となる33秒77で優勝を飾った。一方、日本勢では新濱立也(高崎健康福祉大学職員)が34秒466で6位入賞を果たしたが、森重航(オカモトグループ)は10位、倉坪克拓(長野県競技力向上対策本部)は19位に終わった。
森重航の苦戦と心理的プレッシャー
森重航はスタートから動きが硬く、脚が重い印象を与えた。カーブを刻むように回る彼の持ち味であるテンポの良さも、この日は十分に発揮できなかった。前回大会の銅メダリストとして、2大会連続でのメダル獲得が期待されていただけに、重圧がかかっていた可能性が指摘される。
このレースは最終組で行われ、ストルツらライバル選手が先に33秒台という驚異的なタイムをマーク。特にストルツは、後続の選手たちに強烈な心理的圧力をかけることに成功したと言える。2人ずつ滑る短距離の一発勝負では、技術だけでなく心理戦の要素も大きく、その難しさが改めて浮き彫りとなった。
新濱立也の健闘と今後の展望
新濱立也はメダル獲得には届かなかったものの、交通事故などの苦難を乗り越えての6位入賞は立派な成果だ。彼は現役続行の意向を示しており、次の五輪では30歳代で挑戦することになる。年齢を重ねる中では、練習方法の工夫やけがの予防がより重要となるため、今後の取り組みに注目が集まる。
男子500メートルの現状と復活への期待
男子500メートルは、2014年ソチ大会以降、今回までの4大会で銅メダル1個と苦戦が続いている。しかし、ストルツら高いレベルの選手たちを上回る強い気持ちで、日本勢の復活を期待したい。短距離種目では、技術向上だけでなく、心理的な強さも鍵となるだろう。
また、同日の女子団体追い抜き1回戦では、高木美帆(TOKIOインカラミ)、佐藤綾乃(ANA)、堀川桃香(富士急)の3人で臨んだ日本チームが全体2位で準決勝に進出。こちらも今後の活躍が期待される。