熟練の40歳ベルフスマ、スピードスケート史上最年長メダル獲得 男子1万メートルで銅
ベルフスマ40歳、スピードスケート最年長メダル 1万m銅

熟練の40歳ベルフスマ、スピードスケート史上最年長メダルを獲得

2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのスピードスケート男子1万メートル競技で、オランダ代表のベルフスマ選手(40歳)が見事な銅メダルを獲得しました。国際オリンピック委員会(IOC)の発表によれば、このメダル獲得はスピードスケート競技における史上最年長記録として歴史に刻まれることになりました。

終盤の追い上げでメダルを確定

25周の長丁場となる男子1万メートルの残り6周という終盤戦。ベルフスマ選手はラップタイムを29秒台に引き上げ、オレンジ色に染まるオランダファンで埋め尽くされた会場を大いに沸かせました。出だしを除いてほぼ全ての周回を30秒台で安定して滑り続け、8000メートル付近では地元イタリアの期待を背負うギオット選手を捉える鮮やかな追い上げを見せました。

29秒台のハイペースは最後まで続かなかったものの、30秒台をキープしてゴールイン。イレク選手以外の後続選手が伸び悩む中、銅メダルが確定すると、ベルフスマ選手は何度も跳び上がって喜びを爆発させ、「特別な意味を持つメダルだ」と感極まった様子でした。

12年ぶりのメダルに輝く熟練の滑り

ベルフスマ選手は2014年ソチオリンピックでは、母国オランダのスター選手であるクラマー選手に次ぐ立場でしたが、終盤5周を29秒台に上げる圧巻の展開でクラマー選手をねじ伏せて金メダルを獲得。2018年平昌オリンピックでも銀メダルを獲得するなど、長年にわたって世界のトップレベルを維持してきました。

前回の北京オリンピックではメダルに届かなかったものの、「練習を続ければ必ず上達する。それが私の哲学だ」と年齢を言い訳にせず、三度目のオリンピックでの輝きを取り戻しました。バンダナから長い襟足をのぞかせる独特の髪形がトレードマークで、これを模したかぶり物を身に着けた熱狂的なファンがスタンドで乱舞し、応援歌をネット配信するなど、会場はオランダ色一色に染まりました。

クラマー選手が引退し、かつての隆盛に陰りが見えるオランダスピードスケート界において、ベルフスマ選手は唯一無二の存在感を放ち続けています。「素晴らしい仲間に応援してもらえて幸せだ」と語る彼の目尻は、終始笑みで下がりっぱなしだったということです。