三浦璃来のために握りしめた手 ミラノ五輪で頂点へ導いたりくりゅうの絆
璃来のために握った手 五輪で頂点へ導いたりくりゅうの絆

ショートプログラムのリフト失敗から一夜で立ち直り、金メダルを獲得

2026年2月17日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケートペア競技で、三浦璃来と木原龍一組が金メダルを獲得した。この勝利は、前日のショートプログラムでのリフト失敗という逆境を乗り越えた末のものだった。

手の位置がずれ、三浦を落としてしまった瞬間

ショートプログラムでは、木原が右手で三浦を支えるリフトを試みたが、手の位置がいつもとは違うところにずれてしまい、三浦を落としてしまうミスが発生した。この瞬間、二人は深く落ち込み、三浦は「もう終わってしまった」と悔しさで涙が止まらなかったという。

木原も同様に動揺し、「寝ているようで寝ていなかった」と後に語っている。8時間は横になったものの、実際にはほとんど眠れなかったという。フリー演技当日の練習は本番の約4時間前に行われたが、その段階でも感情があふれ、平静を保つのは難しかった。

「璃来が龍一くんのために滑るね」という言葉が逆転のきっかけに

北京オリンピックとは逆の立場で、三浦が木原のために滑ると宣言したことが、二人の心境に変化をもたらした。木原はこの言葉に応えるように、「僕も璃来のために」と心に誓い、リフトの際にいつも以上にギュッと手を握りしめた。この絆と決意が、フリー演技での完璧なパフォーマンスにつながったのである。

フリー演技では、世界最高得点を記録し、見事に金メダルを獲得。表彰台ではライバルたちからも賛辞が送られ、「新しいページを刻んだ」と称えられた。この勝利は、単なる技術の勝利ではなく、二人の信頼と絆が生み出したものだった。

逆境を乗り越え、頂点に立ったりくりゅうの軌跡

三浦璃来と木原龍一組、通称「りくりゅう」は、この大会を通じて多くの困難に直面した。しかし、互いを思いやる気持ちと、決して諦めない姿勢が、最終的に金メダルという栄冠をもたらした。彼らの演技は、観客やファンに深い感動を与え、フィギュアスケート界に新たな歴史を刻んだと言えるだろう。

この出来事は、スポーツにおけるチームワークの重要性を改めて示すとともに、逆境に立ち向かう人間の強さを象徴するものとなった。りくりゅうの絆は、今後の競技生活でもさらなる高みを目指す原動力となるに違いない。