JR西日本は、日本航空(JAL)および全日本空輸(ANA)とそれぞれ予約システムを連携し、鉄道と航空券をセットで予約・決済できる仕組みを構築することを発表した。導入は2030年代を目指しており、特にインバウンド(訪日外国人)を中心に、鉄道と飛行機を組み合わせた旅行を促進し、地域の活性化につなげたい考えだ。
連携協定の概要
JR西日本は4月30日、JALおよびANAとそれぞれ連携協定を締結した。JR西とJALが予約システムで連携するのは今回が初めてとなる。JR西とANAはこれまで経路検索サービスを通じて互いの予約サイトに誘導していたが、今後は各システム上で予約から決済まで完結できるよう連携を強化する。
協定締結式にはJR西日本の奥田英雄専務、JALの宮坂久美子常務、ANAの石井智二専務が出席した。
地域活性化への期待
JR西日本は、国内で人口減少が進む中、インバウンドの地方への誘客が重要になると認識。予約システムの利便性向上や、鉄道と飛行機を組み合わせた観光ルートの構築を通じて、西日本エリアの活性化を目指す。
具体的な取り組みとして、JR西とJALは6月からインバウンド向けに、羽田―南紀白浜間の往復航空券と、指定エリア内で乗り降り自由のきっぷをセットにした商品を販売開始する。また、JR西とANAは鳥取県と2地域居住の推進に向けた協議を進めており、今後は他の自治体との連携も拡大する方針だ。
今後の展望
締結式で奥田専務は「さらに多様なパートナーと広く連携を図り、切れ目のない移動体験の提供を通じて、西日本の交流人口の拡大を目指したい」と述べた。この連携により、観光客の利便性が向上し、地域経済の活性化が期待される。



