福岡県議会のホームページ(HP)で公開されていた議員の海外視察に関する報告書の関連資料に、議会とは無関係の団体が作成した文章や写真が無断で転用されていたことが、議会事務局への取材で明らかになった。議会事務局は「許諾を得ない掲載だった」と認め、該当資料を削除した。
無断転用の経緯と内容
議会事務局によると、無断転用が判明したのは、2025年8月に実施された中国視察に関する報告書の付属資料である。事務局職員が訪問先の施設に関する説明資料として作成し、4月中旬からHPで公開していた。
共産党の機関紙「赤旗」から5月下旬、国際協力機構(JICA)のHPに掲載されている文章などに酷似しているとの指摘を受けた。JICA側などに確認したところ、事務局からの利用申請はなかったという。
対応と謝罪
事務局は4日、JICAなどに対して謝罪した。担当者は「深く反省している。公表に当たっては今後の教訓にしたい」と述べた。
県議会の海外視察を巡っては、議会改革プロジェクトチームが2024年の中間答申で、県議に報告書の作成と公表を義務づけている。今回の事態を受け、今後の情報公開の在り方が問われている。



