ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4日、ロシアのプーチン大統領宛ての公開書簡を発表し、戦闘終結を目的とした直接協議を提案した。ゼレンスキー氏がプーチン氏に書簡を送るのは極めて異例の行動である。
書簡の内容と提案の詳細
書簡の中でゼレンスキー氏は、「ウクライナ人は永続的な戦争を望んでいない。戦争のない生活の方が良く、それを実現したい」と述べ、首脳間での直接協議を強く要望した。協議の開催地としては、スイスやトルコなどの第三国が望ましいとし、具体的な日程調整の開始を呼びかけた。また、交渉期間中は全面的な戦闘停止を行う考えも明らかにした。
今回の提案は、2024年2月以降、イラン情勢の影響もあって停滞していた和平交渉を再び活性化させる試みとみられる。
ロシア側の反応
ロシア大統領報道官のドミトリー・ペスコフ氏は4日夜、ゼレンスキー氏の提案に対し、「いつでもモスクワに来れば良い」と述べ、改めて訪露を提案した。プーチン大統領は5月に第三国での会談も可能との考えを示していたが、その条件として「平和条約に関する最終的な合意が成立した場合に限られる」と付言していた。
国際社会の反応
米国のトランプ大統領は4日、ホワイトハウスで記者団に対し、「彼らが会談について話しているのはうれしい。我々は大いに関わってきた。会談すれば素晴らしいことだ。終わらせるべきだ」と述べ、両首脳の協議を歓迎した。さらに、「双方が一定の妥協をすることを望む。彼らはそうするだろう」と期待を示した。
ウクライナとロシアの紛争は長期化しており、国際社会は和平への道筋を模索している。ゼレンスキー氏の異例の書簡が、膠着状態にある交渉に新たな進展をもたらすか注目される。



