IT会社代表逮捕の死体遺棄事件、神奈川山中への訪問疑い浮上
2026年4月18日、警視庁は死体遺棄容疑で逮捕されたIT関連会社代表取締役の男が、昨年10月上旬に神奈川県西部の山中をレンタカーで訪れていた疑いがあることを明らかにしました。捜査関係者への取材によって得られたこの新事実は、遺体が未だ発見されていない異例の事件に新たな展開をもたらしています。
容疑者は「私はやっていません」と否認
逮捕されたのは、東京都港区在住のIT関連会社代表取締役、水口克也容疑者(49歳)です。警視庁によれば、水口容疑者は逮捕容疑について「私はやっていません」と一貫して否認を続けているとのことです。逮捕容疑は、昨年10月5日から6日頃にかけて、港区内にある自身の会社事務所から遺体を運び出し、遺棄したとされるものです。
同社では、50代の男性役員が昨年9月以降に行方不明となっており、警視庁は遺棄された遺体がこの男性である可能性が高いと見ています。捜査関係者によると、会社事務所内の複数の場所からは、この行方不明の役員男性の血痕が確認されていることが判明しています。
高尾山付近を走行、ブルーシート購入の事実も
捜査の過程で浮かび上がったのは、水口容疑者が遺体遺棄が疑われる時期に、レンタカーを借りて車で移動していたという事実です。具体的には、高尾山付近や神奈川県西部の山中を走行していたとみられています。さらに、その直前に港区内で複数枚のブルーシートを購入していたことも新たに判明し、警視庁はこれらの行動と事件との関連性を慎重に調べています。
遺体なき事件に警視庁が重ねる捜査
この事件は、遺体が発見されていない状態で死体遺棄容疑での逮捕に踏み切った点で異例です。警視庁は、水口容疑者が訪問したとされる神奈川県西部の山中、特に相模原市の地域に遺体が遺棄された可能性が高いと判断し、4月18日朝から本格的な捜索活動を開始しました。山中での捜索は困難を極めており、警察は地元の協力を得ながら、手分けして詳細な調査を進めています。
捜査関係者は、「証拠の積み重ねが重要で、容疑者の行動履歴や購入記録など、あらゆる手がかりを追っている」と述べ、慎重な捜査姿勢を強調しました。事件の背景には、IT会社内部での人間関係や金銭トラブルなど、様々な要因が絡んでいる可能性も指摘されており、警視庁は包括的な視点から真相解明に当たっています。
現時点では、遺体の発見に至っておらず、警視庁は引き続き神奈川県内を中心に捜索範囲を拡大する方針です。また、水口容疑者の取り調べを進めるとともに、会社関係者への聞き取りや証拠品の分析を並行して行い、事件の全容解明を急いでいます。この事件は、証拠不十分な状態での逮捕という司法の判断が注目されるケースとして、今後の捜査の行方に大きな関心が寄せられています。



