千葉県の児童相談所、長時間労働改善へ和解条項 元職員が訴え
千葉県の児相、長時間労働改善へ和解 元職員が訴え

千葉県の児童相談所における長時間労働の改善を求め、県と裁判で争っていた元職員の飯島章太さん(32)が先月、和解成立後の記者会見で「和解条項が守られるか、千葉県民の皆さんにも見守ってほしい」と訴えた。

過酷な労働実態

飯島さんは7年前、市川児童相談所の一時保護所職員として勤務を開始。当時、同相談所では虐待などで保護された児童が定員の2倍にあたる40人以上も入所しており、慢性的な過密状態にあった。職員の「やりがい搾取」によって運営が成り立っており、休憩や仮眠時間すら取れない過酷な労働が常態化。人手不足も深刻で、飯島さんは体調を崩し、本来向き合いたかった子どもたちと十分に関われなくなったという。

和解条項の内容

和解条項では、県の責務として「保護された児童の権利と尊厳を守るため、職員の労働環境の改善に努める」と明記。具体的には、休憩時間の実態把握や代替人員の配置などにも踏み込んだ内容となっている。飯島さんは「やれることは全てやりきり、裁判で挙げ得る成果は達成した」と述べ、一定の満足感を示した。

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残る課題

県は職員の採用強化や一時保護所の増設を進めているが、児童相談所を巡る問題は依然として山積している。虐待相談件数は増加の一途をたどり、里親のなり手も不足している。子どもたちが幸せに生きられる社会の実現を願い、今後も児童相談所に関心を持ち続けたいと記者は考える。

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