黄川田仁志アイヌ施策担当相は28日の記者会見で、英国の自然史博物館が保管するアイヌ民族の遺骨7体が5月5日に日本側に返還されると発表した。黄川田氏や北海道アイヌ協会の関係者が、同博物館で5日に開かれる返還式典に出席し、遺骨を受け取る。
返還の経緯と今後の予定
内閣府によると、遺骨は8日に北海道白老町のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」に到着し、保管される見通しだ。これらの遺骨は北海道八雲町や森町などで発掘・発見されたものである。当初の返還予定は5体だったが、新たに2体が加わり計7体となった。
政府の取り組み
日本政府は自然史博物館に対し、遺骨の返還を長年にわたり求めてきた。これまでに英国やドイツ、オーストラリアから計8体が返還されており、今回の返還はその流れの一環である。
黄川田氏は会見で、「アイヌ民族の尊厳回復に向けた重要な一歩であり、今後も関係機関と連携して返還活動を推進していく」と述べた。また、北海道アイヌ協会の関係者も「長年の願いが実現しつつあることに感謝している」とコメントした。
遺骨の返還は、アイヌ民族の文化的尊重と歴史的補償の観点から国際的にも注目されており、英国との良好な協力関係が示された形となった。



