口座情報の入ったスマートフォンを特殊詐欺グループに売却したとして、詐欺や犯罪収益移転防止法違反などの罪に問われている口座売買ブローカーグループの首謀者で無職の西川悠輔被告(33)=本籍長崎県=の公判が27日、名古屋地裁で開かれ、検察側は懲役6年、罰金200万円を求刑し、結審しました。判決は5月29日に言い渡されます。
検察の主張:高度に組織的で常習的
検察側は論告で、西川被告が「日本最大」を自称する口座売買グループのトップとして、メンバーに指示を出し、多数の売買仲介を行ったと指摘しました。2024年4月からの約1年半で、他のメンバーの10倍以上となる1億6800万円超の報酬を得ていたとして、「高度に組織的で常習的。悪質性は高く責任は重い」と述べました。一方、弁護側は被告が反省しているとして、寛大な判決を求めました。
被告の供述:ピラミッド式組織の設立経緯
被告人質問で西川被告は、「口座を売ってくれる人を1人で探すのは大変なので、売買に携わる人を仲間に入れ、ピラミッド式にして仕事を回そうと思った」とグループ設立の経緯を説明しました。
起訴状によると、昨年3月から5月にかけて、福島県や宮城県の女性にスマートフォンを契約させた上で、スマートフォンにひも付いた口座を譲り受け、詐欺グループに提供したほか、カンボジアを拠点とする特殊詐欺組織に「かけ子」として男性を紹介したとされています。
グループでは他に20~30代の男女6人が詐欺罪などで逮捕、起訴され、公判が続いています。



