兵庫県宝塚市は、新たな市立病院の整備に関する基本計画案を公表しました。新病院は全310床を個室とし、概算事業費は約401億円に上り、2032年度の開院を目指しています。
新病院の概要
計画案によると、新病院は現在の病院の南側に位置する第1駐車場に建設されます。建物は8階建てで、延べ床面積は約3万3000平方メートル。阪神北部の5市町で急性期病床が過剰となっている現状を踏まえ、病床数を現在の436から310に削減し、全室を個室化します。これにより、病床稼働率の向上と感染症対策の強化が期待されています。
診療科と産科の扱い
診療科は現在の病院機能を維持し、30科を設置します。ただし、産婦人科については、通常の出産は市内の複数の民間病院が対応し、ハイリスク症例は市立伊丹病院と連携協定を結んでいることから、新病院では産科を設けず、婦人科のみとします。
事業費と財源
事業費401億円の内訳は、建築工事費317億円、設計監理費20億円、医療機器整備費46億円などです。昨年、市内の篤志家夫妻から病院建設のために寄せられた250億円を基金として活用し、事業費に充てます。ただし、現段階の試算であり、今後の物価や人件費の上昇は見込んでいません。
スケジュールと市民参加
市は6月17日から7月31日まで市民の意見を募集した上で、今年11月頃に基本計画を決定します。その後、設計を進め、2029年度に着工、2032年度中に開院する予定です。建設期間中は、現病院での診療に影響が出ないよう努めるとしています。
現行施設の活用
現行の施設は可能な限り改修して活用する方針で、公共施設の入居や民間の回復期病院の誘致を検討しています。
市長のコメント
森臨太郎市長は5月27日の記者会見で、「この新病院は、市が目指す医療、福祉、介護、保健をつなぐ『たからづかモデル』の心臓部となる。かつてない規模のプロジェクトだが、多額の寄付のおかげで未来に向けて責任ある投資ができる」と強調しました。



