岐阜県神戸町長選挙は7日、投開票が行われ、無所属現職の藤井弘之氏(70)が無所属新人で会社員の伊藤あゆみ氏(55)を破り、再選を果たしました。投票率は36.22%で、前回を18.22ポイント下回り、1962年に記録が残って以来、過去最低となりました。当日の有権者数は1万4935人でした。
当選確実の一報に支援者ら歓声
午後8時、同町神戸の事務所に当選確実の一報が入ると、集まった約130人の支援者から歓声が上がりました。藤井氏は5日間の選挙戦を振り返り、「選挙戦になったからこそ街宣で町を回ることができ、温かい言葉だけでなく厳しい叱咤激励もいただいた」と述べました。2期目に向けては、「若い世代をいかに町に呼び込むかを最優先に考えたい」と決意を語りました。一方、伊藤氏は観光産業の活性化などを訴えましたが、及ばず敗北しました。
藤井氏の経歴と実績
藤井氏は1980年に神戸町に入庁。教育長や副町長などを経て、2022年の町長選で初当選しました。2期目の任期は7月4日から始まります。1期目では、町で初めてとなる児童館の開設など子育て支援の環境整備を進め、2014年に指定された「消滅可能性都市」を24年には脱却しました。これらの実績が町民から一定の信任を得たと言えるでしょう。
経済活性化への期待
1期目では、東海環状自動車道大野神戸インターチェンジに近い立地を生かし、西座倉に工業団地を整備。既に外食大手のサイゼリヤ(埼玉県吉川市)など4社が進出を決定しています。2期目はこれらの企業の工場が順次稼働し、新たな雇用創出も見込まれます。この機を生かし、地域全体の活性化につなげられるか、藤井氏の手腕が問われます。
課題と今後の展望
町政の継続と充実を訴えてきた藤井氏ですが、2期目に向けた公約に対して、町民からは「目玉がない」との批判も聞かれます。「住み続けたい町」の実現に向け、既存事業の充実に加え、新しい次の一手を打ち出せるかが注目されます。



