小池都知事「しまった」クールビズ開始21年、暑さ対策の誤算と転換
小池都知事「しまった」クールビズ開始21年、暑さ対策転換

小池都知事、クールビズ開始から21年で「しまった」と後悔

東京都の小池百合子知事は24日の定例記者会見で、2005年に自身が環境大臣として始めた「クールビズ」について「しまったな」と振り返った。当初は軽装による節電・暑さ対策として導入されたが、気候変動の進行により、単なる服装の軽量化だけでは対応しきれない状況になっていると指摘。東京都は新たな暑さ対策「東京クールビズ」を開始し、従来の枠組みを超えた取り組みを進める方針を示した。

「取るものがなくなってしまった」――気候変動がもたらした誤算

小池知事は会見で、「最初にクールビズを環境大臣で始めたのは2005年。今、振り返って『しまったな』と思っているのは、ちょっと早すぎて、だんだん取るものがなくなってしまいつつある」と述べた。その上で、「それぐらい暑さが激しく、また時期もずいぶん前倒しになってきているのが問題だ」と語り、気候変動の影響が想定を上回っていることを認めた。

東京都は4月から、都庁内でハーフパンツなどの軽装を認める「東京クールビズ」を試験的に導入。知事はこれを「働き方や生活のパターン、装いをどうするか。どういう形で災害とも言えるような暑さに対応していくかという大きな意識変革が必要」と位置づけ、都民や事業者への普及を図る考えを示した。

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暑熱順化など新たな対策を推進

小池知事は「この夏、暑熱順化をはじめ、いろんな観点から備えていく。まずは隗より始めよということで都で進めている」と述べ、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」の重要性を強調。都庁内での軽装化を皮切りに、都民の生活様式や事業者の働き方にまで波及させる狙いだ。

一方、記者からは九都県市首脳会議のあり方について質問が上がった。23日の会議で神奈川県の黒岩祐治知事が「年2回もやる必要があるのか」「会議の意義を問い直すべきだ」と発言したことに対し、小池知事は「この会議のあり方については、いろいろな議論があることは前から出ている」と述べるにとどめた。

「東京クールビズ」の概要と今後の展開

東京都が始めた「東京クールビズ」は、従来のクールビズを発展させ、夏季の軽装化に加えて、暑さへの適応策としての「暑熱順化」や、冷房の適切な使用、水分補給の徹底など、総合的な熱中症対策を推進するものだ。都はまず都庁内で実践し、その効果を検証した上で、都民や事業者への普及を目指す。

小池知事は「災害とも言えるような暑さ」という表現で、近年の猛暑の深刻さを訴え、個人レベルでの対策だけでなく、社会全体での意識改革が必要だと強調した。東京都は今後、気候変動に適応した都市づくりを加速させる方針だ。

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