声優の声をAIで無断利用する行為は不法行為か?法務省が検討会を設置
法務省は4月17日、生成AIを活用して声優の声や俳優の画像を自作の音源や動画に無断で使用する行為について、事例ごとに民法上の不法行為に該当するかどうかを整理する有識者検討会を設置すると発表しました。生成AIの急速な普及により、こうした無断利用が広がる一方で、判例が確立されていない点が大きな課題となっています。検討会は7月まで議論を重ね、具体的な指針を示す予定です。
声や肖像の無断利用が引き起こす法的問題
法務省によると、声や肖像の無断利用は、著名人らの財産的価値に相当する「パブリシティー権」や肖像権の侵害に当たり得ると指摘しています。しかし、特に声が「肖像」に含まれるかどうかについては、司法判断が明確に示されていない現状があります。この曖昧さが、AI技術の進展に伴う新たな紛争を生み出す要因となっているのです。
検討会の焦点と今後の展開
検討会では、不法行為となる「肖像の無断使用」を定義付けた既存の判例などを基に、以下のような起こり得る事例を詳細に分析します。
- 声優の声をAIで模倣し、商用コンテンツに無断使用した場合
- 俳優の画像を生成AIで加工し、広告や動画に活用する行為
- 個人の声や肖像をAIで複製し、SNSなどで拡散させるケース
これらの分析を通じて、法務省はAI時代における権利保護の枠組みを明確化し、関係者間の混乱を解消することを目指しています。生成AIの利用が日常化する中、法的整備の重要性が高まっていると言えるでしょう。



