大型連休を目前に控え、高市早苗首相をはじめとする閣僚11人が、海外訪問に出発することが決まった。連休中は国会の日程が比較的少ないことから、海外出張が集中し、今年の訪問先は合計21カ国に及ぶ。首相はベトナムとオーストラリアを訪れる方向で調整が進められている。衆参両院の議院運営委員会は23日の理事会で、首相や閣僚の外遊日程を正式に了承した。
首相の訪問先と目的
首相が訪問するオーストラリアは、日本の液化天然ガス(LNG)や石炭の主要な調達先である。首脳会談を通じて、中東情勢の悪化を踏まえたエネルギーの安定供給に向けた協力を確認する見込みだ。また、ベトナムでは経済協力や地域安全保障について議論が行われるとみられる。
閣僚の外遊予定
茂木敏充外相はケニアなどアフリカ4カ国を歴訪し、各国の政府要人と会談する予定だ。林芳正総務相はベルギーなど欧州3カ国を訪問し、欧州連合(EU)とのデジタル分野に関する閣僚級会合に出席する。小泉進次郎防衛相はインドネシアとフィリピンで、それぞれの防衛相と会談する。特にフィリピンでは、海上自衛隊の中古護衛艦の輸出に向けた協議を本格化させる見通しである。片山さつき財務相はウズベキスタンでアジア開発銀行(ADB)の年次総会に参加する。
外遊の意義と期待
今回の外遊は、日本の外交関係を強化し、エネルギー安全保障や経済協力、防衛協力など多岐にわたる分野での連携を深める機会となる。特に中東情勢の不安定化が続く中、エネルギー供給源の多様化と安定確保が重要な課題となっている。



