皇族数確保に向けた与野党協議、全体会議で取りまとめ案提示
衆参両院の正副議長は8日午後、皇族数の確保に関する「立法府の総意」の取りまとめ案を与野党の全体会議に提示しました。この案では、女性皇族が結婚後も皇族身分を保持する案と、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案の2案を「了とする」と明記。各党・会派の意見を聞いた上で、政府に法制化を求める方針です。
女性皇族の身分保持案
女性皇族の身分保持については、皇室活動の継続性の観点から「制度設計に進むべき」と指摘し、皇室典範の改正を求めています。経過措置として、女性皇族の意向尊重など「一定の配慮」の必要性も訴えています。焦点となっていた女性皇族の夫と子の身分は明記を見送り、直接関連づけない形で、必要な場合に「適時適切な措置」を講じると付帯決議で確認するよう各党・会派に求めています。自民党などが身分付与に反対する一方、立憲民主党は皇族とすべきだと主張していました。
旧宮家の男系男子養子案
養子案については、1947年に皇籍離脱した旧11宮家の男系男子を対象とし、養子対象者の年齢、養子を迎える皇族の範囲など「慎重に制度設計を行う」と明記。皇族数の確保状況などを踏まえ、必要に応じて「一定年数ごとに見直す」とも付記しています。
今後のスケジュールと課題
衆参両院の正副議長は10日にも再び全体会議を開き、各党・会派の了承を得た上で、高市首相に「立法府の総意」を伝達する段取りを描いています。政府はこれを受け、皇室典範改正案の作成に入る構えですが、立憲民主党は養子案の盛り込みに慎重姿勢を示しており、全党そろっての了承となるかは不透明です。



