イランが米軍の貨物船拿捕を強く非難 「海賊行為」と声明発表
イラン外務省は4月21日、米軍によって拿捕されたイラン船籍の貨物船と乗員らの即時解放を求める声明を発表しました。声明では、米国の行動を「海賊行為であり、テロ行為に当たる」と厳しく非難しています。さらに、これは米国と結んだ停戦合意の明確な違反であると主張し、国際法に反する行為だと訴えました。
米軍がホルムズ海峡東側で貨物船を拿捕 軍民両用品の運搬疑い
米軍は4月19日、ホルムズ海峡東側のオマーン湾において、イラン船籍の貨物船を拿捕しました。ロイター通信が海事関係者の話として伝えたところによると、米軍はこの貨物船に軍民両用(デュアルユース)品が積まれていたとみて、拿捕に踏み切ったとされています。軍民両用品は、民間用途と軍事用途の両方に転用可能な物品を指し、国際的な輸出規制の対象となることが多いものです。
拿捕時の経緯 警告に応じず砲撃、港湾封鎖措置の一環
米軍の説明によれば、貨物船がイラン南部の港に向けて航行中、米軍が港湾封鎖措置に従うよう警告を発しました。しかし、貨物船はこれに応じなかったため、米軍は機関室に向けて数発の砲撃を行い、拿捕を実行しました。米軍が4月13日にイラン港湾の封鎖を開始して以降、イラン関連船の拿捕は今回が初めての事例となります。この拿捕は、地域の緊張をさらに高める可能性があります。
イラン側は、米国の行動が中東地域の安定を損なうものだと批判しており、国際社会に対して公正な対応を求めています。一方、米国は安全保障上の理由から拿捕を正当化しており、両国の対立が深まることが懸念されます。今後、国際的な調停や外交交渉が行われるか注目が集まっています。



