米国務省は28日、ブラジルを拠点に麻薬密売を行う犯罪組織「コマンド・ベルメリョ(CV)」と「首都第1コマンド(PCC)」を「特別指定国際テロリスト」に指定すると発表した。この決定は、ブラジルのルラ政権が強く反発してきた経緯があり、米ブラジル両国の外交関係が悪化する可能性も指摘されている。
指定の背景と理由
国務省の発表によると、CVとPCCは合わせて数千人の構成員を擁する「ブラジルで最も凶悪な組織」であり、その影響力は米国内にも及んでいるという。国務省は、この指定について「麻薬カルテルや犯罪組織の解体、そして米国民の安全を守るというトランプ政権の決意を示すものだ」と説明している。
ブラジル政府の反応
ブラジルの主要メディアによると、ルラ政権は今回の指定により、米国からの圧力が強まり、さらには軍事作戦に発展する可能性を懸念している。ルラ大統領は7日にトランプ大統領と会談した際、指定に反対する立場を記した文書を手渡していたという。これにより、両国間の緊張が一層高まる恐れがある。
今回の指定は、米国が南米の犯罪組織に対して厳しい姿勢を取る姿勢を明確にしたものと受け止められており、今後の外交関係の行方が注目される。



