ハウス食品グループ東北工場が本格稼働、東北初進出で多様な需要に対応
ハウス食品グループ東北工場が本格稼働、東北初進出

ハウス食品グループ本社は1日、福島市佐倉下の佐倉西工業団地内に建設を進めていた新工場「ハウス食品グループ東北工場」が本格稼働したと発表した。パウチ入りの業務用レトルト食品などの加工食品を生産し、新製法ラインの導入により多品種や変量にも対応可能となり、多様な需要に応える。グループの工場としては東北地方に初めて進出する。

業務用レトルト食品市場の拡大に対応

同社によると、近年の業務用レトルト食品業界では、外食産業の多様化や人手不足を背景に需要が高まっている。顧客の個別需要に柔軟に対応するため、新工場ではより小さなロットでの生産に適した製法や設備を導入し、生産性向上を目指す。これにより、新規顧客の獲得や販路拡大につなげるという。レトルト食品のほか、介護食品などの成型容器入り製品やペースト調味料も生産する。

地元企業からの事業承継と雇用創出

同社は2024年7月に新工場の運営会社を設立。2025年6月には、ハウス食品グループの持ち分法適用会社で製造を委託していたサンヨー缶詰(福島市)から、レトルト食品製造事業を吸収分割で承継した。新工場では、同事業を担っていたサンヨー缶詰瀬上工場の従業員ら約150人を雇用する。新工場の住所は福島市佐倉下字一本杉1の1。敷地面積は約3万平方メートルで、製造棟や管理棟などで構成される。

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橋詰社長「福島から美味しく安全な製品を国内外へ」

ハウス食品グループ東北工場の橋詰弘基社長(45)は福島民友新聞社の取材に対し、「グループの技術や知見を生かし、美味しく安全・安心で高品質な製品を福島から国内外に届けたい」と展望を語った。

抱負と意気込み

橋詰社長は「新会社の設立や準備段階から携わってきたので達成感がある。しかし工場稼働はゴールではなく、新たなスタート地点。スピードと柔軟性を高めた生産で、より多くの顧客に喜んでもらいたい」と語った。

事業展開について

「業務用レトルト食品を巡る国内市場は細分化している。家庭用としてのイメージが強いハウス食品だが、さらなる事業成長が見込める業務用を柱の一つに、大口から小口注文まで個別のニーズに応えたい。一見すると非効率だが、顧客との接点は増える。大量生産から製法を見直し、新たな製造技術も生み出した」と説明した。

地域への貢献

「サンヨー缶詰には1987年の製造委託開始から大変お世話になっている。事業承継により、新工場でもノウハウや技術を持った瀬上工場の従業員が即戦力となってくれるため心強い。福島には名物や特産品が多い。ゆくゆくは地鶏のカレーや果物を使ったソースなど、福島ならではの商品を展開することで国内外に発信したい」と述べた。

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