2日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が5営業日連続で上昇し、前日比228.91ドル高の5万1307.79ドルで取引を終了しました。これにより、終値の最高値を5営業日連続で更新する記録的な上昇となりました。
AI投資への期待が相場を押し上げ
市場では、人工知能(AI)向けインフラ投資の拡大期待が強く、ハイテク関連銘柄への買い注文が優勢となりました。特に通信機器のシスコシステムズやIT大手のIBMの株価上昇が顕著で、全体の指数を押し上げる要因となりました。
ナスダックも最高値更新
ハイテク株主体のナスダック総合指数も9営業日続伸し、7.09ポイント高の2万7093.90と終値の最高値を更新しました。AI関連銘柄への資金流入が続いていることが背景にあります。
上値を抑える要因も存在
一方で、上値は限定的でした。ルビオ米国務長官が上院外交委員会の公聴会で、イランとの交渉が難航しているとの認識を示したことから、中東情勢の緊迫化が懸念されました。また、戦闘終結に向けた協議の進展不透明感から、投資家心理は慎重さを伴いました。
原油高と利上げ観測が重荷
中東情勢の悪化を受けて原油価格が上昇し、インフレ懸念が再燃。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測も市場の重荷となり、ダウ平均の上昇幅は限定的でした。個別銘柄では、スポーツ用品のナイキが売られるなど、一部のディフェンシブ銘柄に調整が見られました。
市場参加者は、今後のAI投資の動向や中東情勢、金融政策の行方に注目しており、当面はボラティリティの高い展開が予想されます。



