カナダ西部アルバータ州の首相は21日、州独立に向けた法的手続きを進めるかどうかを問う住民投票を10月19日に実施すると発表した。AP通信などが報じたところによると、州では長年にわたり、豊富な石油資源を抱えながら、アジアなどへの輸出拡大に連邦政府が十分に取り組んでいないとの不満がくすぶっている。中東情勢の緊迫化も背景に、今回の住民投票は連邦政府の歩み寄りを引き出すための駆け引きとの見方も出ている。
住民投票の詳細と法的位置づけ
住民投票の結果には法的拘束力はなく、州首相自身もカナダに残る方に票を投じると明言している。独立を実現するには、法的拘束力のある住民投票を改めて実施する必要がある。独立を支持する州住民は30%弱にとどまるとの識者の見方も伝えられている。
連邦政府の対応
連邦政府のカーニー首相は、同州と太平洋岸を結ぶ新たな石油パイプラインを建設するために州政府と連携を重ねていると強調した。エネルギー安全保障の観点からも、アルバータ州の石油資源は重要であり、連邦政府は州の不満を和らげるための施策を進めている。



