5月3日の「世界報道自由デー」に合わせ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は4日、アフリカ南部ザンビアの首都ルサカで報道の自由をテーマとした国際会議を開催した。会議には各国から約300人が参加し、内戦が続くスーダンの報道の重要性について記者らが活発な議論を交わした。
スーダン記者の訴え
スーダンの記者モハメド・ザカリアさんは基調講演で、「ジャーナリストになりたかったわけではないが、周囲の惨状を前に沈黙しているわけにはいかなかった」と胸の内を明かした。その上で、「危険を乗り越え、声なき声を伝えなければならない。世界をより良くするために貢献できると信じている」と力強く訴えた。
ユネスコ大使の演説
ユネスコ日本政府代表部の加納雄大大使も演説に立ち、「表現の自由は世界のどこであっても尊重されるべきだ」と述べ、報道の自由の重要性を強調した。加納氏は現在、ユネスコの「国際コミュニケーション開発計画」の議長を務めており、開発途上国などの報道環境整備に尽力している。
世界報道自由賞の授与
ユネスコは4月30日、スーダンの記者組合に「ギョレモ・カノ世界報道自由賞」を贈ると発表しており、今回の会議でその意義が改めて確認された。参加者らは、紛争地域におけるジャーナリストの役割とリスクについて認識を共有し、今後の連携を誓い合った。



