中東情勢悪化の影響、身近な商品にも波及
中東情勢の悪化による影響が、私たちの身近な商品にまで広がり始めています。原材料の高騰や調達不安を背景に、企業は様々な対策を迫られています。6月に入り、食品や日用品の分野で新たな動きが相次いでいます。家計への負担増が懸念される中、各社の対応を詳しく見ていきます。
伊藤ハム、パッケージの色を減らしたお手頃商品を発売
伊藤ハムは6月5日、パッケージの色の数を大幅に絞った新商品シリーズ「サニープライス」を7月1日から販売すると発表しました。中東危機による包装資材の高騰などで物価高が続く中、既存製品よりも2~4割ほど手頃な価格で提供します。
新シリーズは全4品で、ウィンナー(224グラム、税込み330円)、ロースハム(165グラム、330円)、マルゲリータピザ(1枚、300円)、チーズピザ(1枚、300円)をラインナップ。従来品は5~8色でカラフルなパッケージでしたが、今回は黄、白、黒の3色に抑えました。また、ウィンナーの原材料の一部に鶏肉を配合することでコストを低減しています。
親会社の伊藤ハム米久ホールディングスの中嶋祐子常務執行役員は「物価高の中、食卓を照らすのがコンセプト。パッケージは違和感を多少感じるかもしれないが、新しさなどを感じてもらえれば」とコメント。既存製品でもパッケージの色数を減らすことを検討しているといいます。
ファミリーマート、レジ袋のバイオマス比率を50%に倍増
ファミリーマートは6月3日、店舗で使用するレジ袋について、サトウキビが主原料のバイオマス素材の配合割合を現在の25%から50%に引き上げると発表しました。6月16日から北海道で先行導入し、その後全国の店舗で順次切り替える予定です。
同社によると、この変更により石油由来のプラスチック素材を年間約1100トン削減できる見込み。また、焼却時の二酸化炭素排出量も年間約2800トン削減できるとしています。今回の前倒し導入は、中東危機への対応が目的とのことです。
不二家「カントリーマアム」も一部白黒パッケージに
不二家は6月2日、主力商品「カントリーマアム」の一部パッケージを白黒に変更すると発表しました。同社も包装資材の高騰に対応するため、コスト削減を図ります。具体的な商品や発売時期は今後公表される見通しです。
中東情勢悪化の広がる影響
これらの動きは、中東情勢悪化による原材料や包装資材の高騰が、食品や日用品の価格やパッケージにまで影響を及ぼしていることを示しています。企業はコスト上昇を吸収するため、様々な工夫を凝らしていますが、家計への負担増は避けられない状況です。今後の企業動向と消費者への影響に注目が集まります。



