家電量販大手ノジマ、日立の家電事業を1千億円超で買収へ
家電量販大手のノジマが、日立製作所から家電事業を買収する方向で検討していることが明らかになった。2026年4月21日に開催される取締役会で正式決定される見込みで、買収額は1千億円を超える大型取引となる可能性が高い。
買収対象は日立グローバルライフソリューションズ
ノジマの買収対象は、日立製作所の完全子会社である「日立グローバルライフソリューションズ」だ。同社は家庭用電化製品の開発・販売を手掛けており、ノジマは少なくとも過半数の株式を取得する方針を固めているとされる。
一部報道によれば、既に1千億円超での買収方針が固められたと伝えられている。これに対し、ノジマは21日午前、「本件に関しては現在検討中」とのコメントを発表し、正式な決定を待つ姿勢を示した。
開発力強化と高付加価値商品への戦略
今回の買検討は、ノジマが家電の開発力を強化し、付加価値の高い商品で収益を拡大することを目的としているとみられる。日立の持つ技術力とブランド力を活用することで、競争力の向上を図る戦略だ。
ノジマは近年、積極的な企業買収を進めており、2025年にはパソコンメーカーのVAIO(長野県安曇野市)を買収している。VAIOはもともとソニーグループのパソコン事業であり、ノジマの事業拡大路線が鮮明になっている。
業界再編と今後の展開
この買収が実現すれば、家電量販業界とメーカー業界の垣根を越えた大型再編事例となる。ノジマは販売網と日立の技術力を組み合わせることで、市場での地位をさらに確固たるものにしようとしている。
取締役会での正式決定後は、詳細な買収条件や統合プロセスが明らかになる見通しだ。業界関係者は、今回の動きが家電業界全体の構造変化を促す可能性があると指摘している。



