日産自動車が欧州全体の従業員の約1割に当たる900人を削減する方針を固めたことが5日、明らかになった。経営再建策の一環として、英国中部サンダーランド工場の生産ラインを統合し、稼働率を向上させる計画も発表された。
再建策の詳細
日産によると、サンダーランド工場では現在2つある生産ラインを1つに統合する。これにより、効率的な生産体制を構築し、コスト削減を図る。また、スペイン・バルセロナにある部品工場も閉鎖する方針で、これらの措置は2026年度中に完了する見通しだ。
従業員への影響
削減対象となる900人は、欧州全体の従業員数の約10%に相当する。日産は、可能な限り希望退職や配置転換などの措置を講じるとしているが、具体的な方法は今後協議する。
日産は世界的な販売低迷を受けて、2025年に発表した中期経営計画に基づき、グローバルで約9000人の人員削減を含む構造改革を進めている。欧州での今回の措置もその一環と位置づけられている。
サンダーランド工場は英国最大の自動車工場の一つで、日産の欧州戦略の要となっている。今回の統合により、生産能力は維持しつつ、コスト競争力を強化する狙いがある。



