九州FGが初任給を5年連続で引き上げ 大学卒は月額28万5000円に
九州フィナンシャルグループ(FG)は、2027年度の新卒採用における初任給を引き上げる方針を明らかにしました。この引き上げは5年連続となり、グループを構成する主要行である肥後銀行と鹿児島銀行において、特に注目すべき動きが見られます。
勤務地限定なしの大学卒採用枠で大幅アップ
両銀行では、勤務地を特定せずに全国で活躍できる人材を募集する大学卒の採用枠において、初任給を前年度から1万5000円引き上げ、月額28万5000円とすることを決定しました。この金額は、5年前の2022年度と比較すると、実に8万円もの増加を意味しており、金融業界における人材獲得競争の激しさを反映しています。
競争力確保と多様な人材獲得が目的
九州FGがこのような積極的な賃金引き上げに踏み切った背景には、主に二つの目的があります。
- 採用活動での競争力確保:他の金融機関や業界との人材争奪戦において、優位性を維持するため。
- 多様な人材の獲得:地域に根ざしながらも、広い視野と能力を持つ人材を幅広く集めるため。
この施策は、単なる賃金上昇にとどまらず、組織の長期的な成長戦略の一環として位置づけられています。
労働組合との交渉を経て正式決定へ
現在発表されている内容は基本的な方針であり、今後労働組合との交渉を経て、正式に決定される予定です。このプロセスを通じて、従業員の待遇改善と経営戦略の両立が図られることになります。
九州地域を基盤とする金融グループが、人材投資に積極的に取り組む姿勢は、地方経済の活性化にも寄与することが期待されます。初任給の引き上げは、若手人材の定着促進や、地域内外からの優秀な人材の呼び込みにつながる重要な施策と言えるでしょう。