幸楽苑、駅前型「町中華」店舗で都市部への出店戦略を加速
幸楽苑(本社:郡山市)は、2027年3月までに既存店舗から業態を進化させた「駅前型」店舗の出店を開始することを明らかにしました。この新店舗では「町中華」メニューを充実させ、都市部での出店加速を目指す戦略の一環として位置づけられています。同社は2040年までに全国で112店舗の駅前型店舗出店を目標としており、次期社長に内定した芳賀正彦専務営業本部長が13日、福島民友新聞社の取材で詳細を語りました。
駅前型第1号は東北の主要駅前を想定、メニュー拡充で差別化
駅前型新店舗の第1号は、東北地方の主要な駅前を想定しています。幸楽苑は既に「中華ダイニング」として時間帯限定で中華メニューを提供してきましたが、駅前型ではこのメニューを既存店舗の約2倍に増やす計画です。また、都内に店舗を持つ居酒屋業態「餃子の味よし」も駅前型として出店拡大を検討しており、アルコール注文が可能なメニュー構成で駅前出店に挑戦します。芳賀氏は「駅前型も含め、2040年までに712店舗を目指す」と述べ、積極的な展開を強調しました。
西日本への再進出を明言、地域に合わせた戦略で成長目指す
芳賀氏は、過去に撤退した西日本への将来的な再進出も明言しました。「出店目標を踏まえれば、当然西にも出て行くことになる」とし、2036年から2040年にかけて西日本で100店舗の出店を目標に設定しています。再進出では、豚骨ラーメンやちゃんぽんなど地域のメニューに合わせた過去の失敗を踏まえ、「会津の中華そば」というブランドを前面に押し出し、知名度ゼロからの認知拡大を図る方針です。今後は西日本での新工場整備も検討され、昨年末時点の店舗数は367店となっています。
人材採用と教育を最優先、地域特性を考慮した出店戦略
芳賀次期社長は、社長就任に向けた抱負として「人材採用と教育が一番に取り組むべきことだ」と述べ、今春8年ぶりに定期採用を再開することを明らかにしました。出店戦略については、地域特性に応じたアプローチを強調し、東北では国道沿いで駐車スペースを確保する一方、関東では自転車や徒歩でアクセス可能な生活道路沿いを想定しています。まずは東北と関東で500店舗の出店を大きなフェーズと位置づけ、現場重視の考え方で成長フェーズに入ることを目指します。
芳賀正彦氏の経歴- 仙台市出身、石巻専修大学経営学部卒業
- 1999年に幸楽苑入社
- FC業態推進部長、経営戦略部長、常務営業本部長などを経て、2023年6月から現職