JR東日本、相模線にAI人物検知システム導入へ ワンマン運転の安全性向上を目指す
JR東日本、相模線にAI人物検知導入 ワンマン運転の安全対策

JR東日本、相模線にAI人物検知システムを導入へ ワンマン運転の安全性向上を目指す

将来的な人手不足への対応として、ワンマン運転の拡大を進めるJR東日本は、2022年3月からワンマン運転を実施している相模線(茅ヶ崎―橋本駅間)の車両に、近く人工知能(AI)を活用した新たな人物検知機能を導入します。このシステムは、駅発車時に車両に接近する人物を検知し、運転士に通知することで、安全性の向上を図ることを目的としています。

ワンマン運転の拡大と安全対策の強化

JR東日本横浜支社管内では、相模線に加えて、2024年3月に鶴見線(鶴見―扇町・大川・海芝浦駅間)、2025年3月に南武線(立川―川崎駅間)がワンマン運転を開始しました。さらに、2026年3月14日からは横浜・根岸線(八王子―大船駅間)もワンマン化され、2027年には京浜東北・根岸線(蒲田―大船駅間など)もワンマン運転に移行する予定です。

ワンマン運転では、従来乗客の乗降確認やドア操作を行っていた車掌が不在となるため、ドアの開閉は運転士が操作します。これに対応するため、JR東日本は「車載ホームモニタシステム」を導入し、車両側面に搭載したカメラの画像を運転席に表示して、乗降の確認を行っています。

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AIを用いた人物検知システムの詳細

相模線で導入されるシステムは、車両側面のカメラの画像をAIで解析し、ホーム上の人物を検知して運転士に音声で「旅客接近を検知しました」と通知するものです。車両の前後に付けられた二つのカメラの画像を統合して解析することで、カメラから離れた位置にいる人物の検知率を安定させ、より精度の高い監視を実現します。

JR東日本は2023年から相模線で実証実験を実施し、様々な時間帯や天候の条件下での機能検証を重ねてきました。この結果を踏まえ、相模線の一部の編成から順次導入を開始し、2026年度中には同線の全編成で使用される計画です。

将来的な拡大と人とシステムの融合

同社は、相模線以外にも、車両側面カメラを使用しているワンマン運転の路線の中で、ホーム上の混雑が目立つ駅がある路線を対象に、AI人物検知システムの拡大を検討しています。これにより、より多くの路線で安全性の向上が期待されます。

JR東日本横浜支社の担当者は、「AIは異常検知などを迅速に行える一方で、現場の総合的な判断などは人でなければ難しい部分もあります。今後も人とシステムの融合を通じて、安全レベルを向上させていきたいと考えています」と述べ、技術と人間の協働による安全対策の重要性を強調しました。

この取り組みは、人手不足が深刻化する中での鉄道運営の効率化と、乗客の安全確保を両立させるための重要な一歩となるでしょう。AI技術の進歩が、公共交通の未来を支える新たな可能性を開くことが期待されています。

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