AIに「ありがとう」は電力無駄?国連大が環境負荷を警告
AIに「ありがとう」は電力無駄?国連大が警告

人工知能(AI)に「ありがとう」や「お願いします」といった礼儀正しい言葉を入力するのをやめるだけで、大量の電力を節約できる可能性がある――。国連大学は3日、AIの利用拡大に伴う電力需要の急増が環境に与える負荷を分析した報告書を公表した。便利さに注目が集まる一方で、環境への影響が見落とされていると警鐘を鳴らしている。

データセンターの電力消費はフランス並み

報告書によると、AIの運用に必要なデータセンターは2025年に推定4480億キロワット時を消費し、これはフランスの年間電力消費量に相当する。2030年には9450億キロワット時を超えると予想され、発電に伴う温室効果ガス排出量は二酸化炭素(CO2)換算で約4億トンに達する。また、発電などに使われる水の量は9兆3000億リットルに上り、これは東京都の年間配水量の約6倍に相当する。

特に消費が多いのは学習と検索

特に電力消費が多いのは、AIに大量の情報を読み込ませてルールやパターンを覚えさせる「学習」や、生成AIを活用した検索だ。対話型生成AI「ChatGPT」は世界で1日当たり推定25億回もの指示を処理している。こうした処理のたびに電力が消費されており、利用者がお礼の入力をやめるだけでも消費電力を減らせるという。

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国連大学は、AIの利便性が注目される中で、環境負荷が軽視されていると指摘。AI技術の持続可能な発展に向けて、電力消費の効率化や再生可能エネルギーの活用が急務だと訴えている。

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