「どこでもディスコ」の時代が東京に到来
インターフェムの番組「RADIO DISCO」が瞬く間に話題を集め、その後TOKYO MXテレビで「Disco Train」が誕生しました。早見優さんとのコンビで日曜日の昼間に初めて本格的なディスコ番組が登場し、大きな反響を呼びました。2013年以降、東京スカイツリーや羽田空港、東京タワーなどの大型施設でディスコ企画が次々と実現し、まさに「どこでもディスコ」の時代が到来したのです。
高齢者施設からの意外な依頼
2017年、新しい福祉のあり方を模索していた慶応大学の准教授から、思いがけない相談が舞い込みました。「介護施設や高齢者施設で、新しいレクリエーションとしてディスコを実施できませんか」という依頼です。高齢者向けのディスコはその年の9月、渋谷で産声を上げることになりました。しかし、開催数日前に施設関係者から「ダンスフロアではなく、全員着席で参加」という条件が伝えられ、当初ダンスフロアでステップを踏むことを考えていたDJ OSSHYは頭が真っ白になったといいます。
座ったまま楽しめる振り付けの開発
悩んだ末に気づいたのは、1970年代から80年代のディスコ音楽には、上半身だけで表現できるシンプルで繰り返しの多い振り付けが数多く存在することでした。「Y.M.C.A.」「ザッツ・ザ・ウェイ」「宇宙のファンタジー」など、座ったまま楽しめる“踊り”のある楽曲を中心に、1時間のプログラムを組み立てます。振り付けには「綱引きのポーズ」「糸巻きのポーズ」「グーパーのポーズ」など、イメージしやすい名前も付けられました。参加者が安心して楽しめる工夫を重ね、誰も経験したことのない施設でのディスコ当日を迎えることになります。
この取り組みは、高齢者施設における新たなレクリエーションの可能性を広げ、ディスコ文化が世代を超えて受け入れられることを示しました。東京を中心に広がる「どこでもディスコ」の波は、単なる娯楽を超え、社会の多様なニーズに応える形へと進化を続けています。



