宝塚音楽学校で第114期生の入学式 40人が新たな門出を迎える
宝塚歌劇団の俳優を養成する「宝塚音楽学校」(兵庫県宝塚市)において、4月18日に第114期生の入学式が厳かに執り行われました。この日、10.5倍という高い倍率を突破した40人の新入生たちが、憧れのタカラジェンヌを目指す長い道のりの第一歩を踏み出しました。これから彼女たちは、歌やダンスを中心とした厳しい稽古に2年間にわたって励むことになります。
新入生総代が誓いの言葉 保護者の温かい拍手に包まれて
式典では、グレーの制服に身を包んだ新入生たちが、保護者や関係者からの温かい拍手を浴びながら笑顔で入場しました。新入生総代を務めた西前比草さんは、緊張した面持ちで答辞を述べ、「宝塚音楽学校の生徒としての自覚と誇りを持ち、人として成長し続け、皆さまの期待に応えるべく、懸命に努力していきます」と力強く誓いの言葉を捧げました。その言葉には、未来への希望と決意が込められていました。
校長からの激励と歌劇団の改革の歩み
中西達也校長は新入生たちに向けて、「舞台に立つという目標に向かって充実した学校生活を送り、大きく成長していくことを願っています」とエールを送りました。近年、宝塚歌劇団では宙組の女性俳優が2023年に急死した事件や、上級生によるパワハラ問題が表面化するなど、組織内の課題が指摘されてきました。こうした状況を受け、歌劇団は昨年7月にガバナンス(組織統治)強化を目的として法人化するなど、改革の道を歩み始めています。
第114期生の受験者数は422人で、これは2000年以降で最も少ない数字となっています。この背景には、歌劇団が直面する様々な課題や社会情勢の変化が影響している可能性も考えられますが、それでも高い倍率を突破した新入生たちの熱意は変わらず輝いています。
新入生たちは今後、伝統あるカリキュラムに沿って、歌唱力やダンス技術、演技力などを磨き上げていくことになります。宝塚音楽学校は、創立以来、数多くのスタータカラジェンヌを輩出してきた歴史を持つだけに、彼女たちの成長に大きな期待が寄せられています。厳しい稽古の日々が始まりますが、新たな夢を抱いた40人の若者たちが、どのような舞台人へと成長していくのか、その歩みが注目されます。



