吉田鋼太郎、シェイクスピア最高峰の難役「リア王」に命がけで挑戦
日本を代表するシェイクスピア俳優・吉田鋼太郎が、2026年4月に上演される「リア王」のタイトルロールに挑む。老いを表現しつつ爆発力も求められるこの役は、四大悲劇の最高峰と言われるほどの難役だ。吉田は「60代で一度やりたかった」とその魅力を熱く語っている。
「わたくしの欲でございます」久々の主役への意欲
故・蜷川幸雄が始めた「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の芸術監督を引き継ぎ、全戯曲の上演を成し遂げた吉田鋼太郎。2024年からはシリーズが「2nd」に装いを新たにし、これまで柿澤勇人主演「ハムレット」、藤原竜也主演「マクベス」では演出家としての役割に重きを置いてきた。
しかし今回、吉田は「久しぶりに役者としてシェークスピアのタイトルロールに挑戦したい、演じたい。わたくしの欲でございます」とニヤリと笑みを浮かべる。そこで選んだのが、「大好きな芝居」という「リア王」だ。
悲劇の老王リアの物語
「リア王」は、引退を決意した老王リアが、3人の娘たちの忠心に応じて領土を分けようとする物語から始まる。上の娘2人の甘い言葉に喜んだのもつかの間、末娘コーディリアの率直な物言いに激怒して勘当。止めに入った忠臣ケントも追放してしまう。そこから、畳みかけるように悲劇が襲いかかる。
吉田鋼太郎が演じるリア王は、老いと狂気、そして人間の深い悲しみを表現することが求められる。インタビューでは「ここまでひどいジジイがいるのか」と表現されるほど、複雑で重厚な役柄だ。
シェイクスピア俳優としての挑戦
吉田鋼太郎は長年にわたり、シェイクスピア作品に深く関わってきた。蜷川幸雄の志を継ぎ、全戯曲の上演を成し遂げた実績は、日本の演劇界においても特筆すべきものだ。今回の「リア王」挑戦は、そんな彼のキャリアにおける新たな頂点となる可能性を秘めている。
演出は長塚圭史、翻訳は小田島雄志が担当。吉田の熱演が期待される舞台は、2026年4月に上演予定となっている。観客は、日本を代表する俳優がシェイクスピア最高峰の難役にどう挑むのか、その表現に注目することだろう。



