紫綬褒章の受章が決まり、俳優の吉田鋼太郎さん(さいたま市在住)が喜びを語った。卓越した演技力で、重厚な役から愛嬌あふれる役まで幅広く活躍する吉田さんは、「役者も演出も点数が出ない仕事。これを糧に、背筋を伸ばして仕事にまい進していこうという勇気がもらえた」と喜びを表現した。
演劇との出会いとシェークスピアへの傾倒
吉田さんが演劇にのめり込んだきっかけは、高校2年生のときに見た舞台「十二夜」だった。特にシェークスピア作品に魅了され、「(登場人物の)感情の振幅が大きい」のがその魅力だと語る。これまでに蜷川幸雄さん演出の「NINAGAWAマクベス」「オセロー」などに出演し、演出家としても多くの作品を手がけてきた。
難解なイメージへの挑戦
シェークスピア作品は学術的な研究対象でもあり、難解なイメージを持たれがちだが、吉田さんは「絶対途中で寝かさない」をモットーに掲げる。「涙と笑いと感動がないとやる意味がない。知性を大事にしつつ泣いて笑ってもらいたい」と、観客を楽しませることを重視している。
「リア王」への意気込み
5月には彩の国さいたま芸術劇場で「リア王」に主演する。吉田さんは「ライフワークになるんじゃないかと思っている。やれるなら90代、100歳でもやりたい」と目を輝かせ、長年にわたってこの役に取り組む意欲を示した。



