藤井聡太名人、祝勝会に出席し「近代将棋の父」ゆかりの地を訪問
藤井聡太名人、祝勝会で野田市訪問 関根十三世名人の功績顕彰

将棋の第84期名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ特別協賛)で防衛し、4連覇を達成した藤井聡太名人(23)が8日、千葉県野田市で行われた祝勝会に出席した。藤井名人は竜王、王位、棋聖、棋王、王将と合わせて六冠を保持している。

祝勝会の概要と藤井名人の挨拶

祝勝会は、野田市が地元共催する形で開催された。当初は9日と10日に名人戦第6局が予定されていたが、藤井名人が4連覇を決めたため、その代替イベントとして実施された。

花束を贈られた藤井名人は、「将棋の奥深さ、楽しさ、適切な針路を定めて構想を組み立てていく難しさを実感するシリーズでした」と振り返り、「今期の経験を生かして、来期、皆様により面白い将棋をお見せできるように取り組んでいきたいと思います」と挨拶した。

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七番勝負の振り返りと交流

藤井名人は、防衛を決めた第4局を解説し、記念品の抽選会や撮影会にも参加。約150人の来場者と交流を深めた。

関根金次郎十三世名人記念館訪問

祝勝会に先立ち、藤井名人は野田市出身の関根金次郎十三世名人(1868~1946)の功績を顕彰する記念館を訪れた。関根十三世名人は、江戸時代から続くタイトル「名人」を世襲や推挙ではなく、勝負によって決める実力制名人への移行を実現した棋士で、「近代将棋の父」と呼ばれている。

藤井名人は所蔵品や資料を熱心に見つめ、「関根十三世名人が実力制名人への転換を決断され、近代将棋界の礎を築かれた。当時の新聞の棋譜をじっくり眺めると、現代に通じる感覚、読みの一端を見ることができました」と語り、先人から多くを学んだ様子だった。

来期への展望

名人通算5期獲得を目指す来期は、永世名人の資格獲得が懸かる七番勝負となる。再び防衛すれば、藤井名人は二十世名人となり、関根十三世名人から続く大名人の系譜に名を連ねることになる。

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