埼玉県所沢市の西武線所沢駅西口に位置するランドマーク的商業ビル「ワルツ」と、そのキーテナントである「西武所沢SC」が、2026年4月25日に開業40周年を迎えた。これを記念し、ビル内では前身の西武百貨店時代の貴重な写真や資料を展示する特別展が開催されている。
バブル期の熱気を今に伝える展示
1986年の開業当時、日本経済はバブル景気へと向かう絶頂期にあった。消費社会やカルチャーを牽引したセゾングループの中核であった西武百貨店が郊外に進出したことは、大きな話題を呼んだ。展示では、当時のパンフレットやポスターが並び、その華やかなムードを伝えている。
「所沢、夜、11時。」のキャッチコピー
当時のパンフレットには「所沢、夜、11時。」という文字が躍る。「10時から23時まで13時間がエンターテインメントの宝庫。夜が楽しくなって、トキメキの街になりました」と記され、深夜まで営業する百貨店の斬新さをアピール。また、映画館「シネセゾン」では通好みの作品を上映し、文化の発信地としての役割も果たした。
「みぢかが眩しい、1986。」で地元産品をPR
「みぢかが眩(まぶ)しい、1986。」のキャッチコピーで、埼玉県の特産品を紹介するコーナーも設けられた。「キューポラのある街なんて図式は、もう古い」と川口の鋳物技術で作られたテーブル用品や、「あの人もサイタマファンに」と川越の芋菓子など、地元の魅力を発信していた。
昭和の懐かしい写真も展示
展示会では、西武鉄道の駅や車両、商店街の昭和時代の懐かしい写真も多数展示されており、訪れた人々に郷愁を誘っている。会期は5月10日までで、入場無料。
この記念展は、バブル期の消費文化や地域の変遷を振り返る貴重な機会となっている。所沢市が第三セクターで整備した都市再開発ビルである「ワルツ」は、開業以来40年にわたり地域のシンボルとして親しまれてきた。



