大阪松竹座でOSK・OG公演、閉館前に熱い思い出を披露
閉館が決まった大阪松竹座の舞台で、OSK日本歌劇団のOGたちが観客にありったけの愛をぶつける公演が開催されました。開館当時、劇場を拠点にした「松竹楽劇部」を前身に持つOSKにとって、礎が築かれた大切な場所です。5日と6日に開かれたOG公演では、失われることへの寂しさや悔しさをはね返すような熱量の高いパフォーマンスが披露され、多くの観客の胸を熱くしました。
歴史を刻む松竹座とOSKの深い絆
松竹楽劇部は1923年の開館時から松竹座の舞台に立ち、今も続くレビュー「春のおどり」も松竹座で生まれました。拠点と運営主体の変遷、解散、再出発を経て、2004年には66年ぶりに松竹座で春のおどりを実施し、その後のOSK再興のきっかけとなりました。OG公演とはいえ、昔を懐かしむだけの緩い雰囲気は皆無で、思い出の楽曲が続く構成の中、現役時代を彷彿させるエネルギッシュな歌やダンスが観客を魅了しました。
圧巻のパフォーマンスと観客の熱い反応
日舞パートでは、拍子木が鳴り、照明が一斉につく「チョンパ」と呼ばれる演出で幕が開き、色とりどりの着物姿で柔らかな舞を披露。洋舞では「ダンスのOSK」と言われる力を存分に発揮し、特に退団間もない前トップスター、楊琳は長い手足を悠々と使う迫力のダンスで目を引きました。松竹座という大きな舞台を心から楽しんでいる様子が伝わり、観客も大きな歓声を送り、躍動的なダンスにボルテージが上がりました。
フィナーレでの感動的なメッセージ
フィナーレ間際には、歴代トップの東雲あきら、洋あおい、大貴誠、桜花昇ぼる、高世麻央、楊が思いを語る場面もありました。「うれしい時、悔しい時、泣きたい時、笑いたい時いつも受け入れてくれた大阪松竹座。また再び出会えることを願って。あなたを決して忘れない」との言葉に、会場は感動に包まれました。最後はOSKおなじみの「桜咲く国」を全員が笑顔で前を見据え、すがすがしく歌い上げ、公演を締めくくりました。
閉館までに現役のOSKメンバーによる松竹座公演の予定はなく、今年の「春のおどり」は京都・南座に場所を移して上演されます。松竹座でOSKの舞台を見られなくなることは、惜しいとしか言いようがありません。この公演は、劇場とOSKの長い歴史に彩られた思い出を鮮やかに刻むものとなりました。