カーリング女子日本、カナダに競り負け通算5敗 ドローショット低調で準決勝進出困難に
2026年2月17日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのカーリング女子競技で、日本代表フォルティウスは強豪カナダに6対9で敗れ、通算成績を1勝5敗とした。この敗戦により、10チーム中最下位の9位タイに沈んだ日本は、残り3試合を全勝しても自力での準決勝進出が極めて困難な状況に追い込まれた。
最終エンドでの逆転ならず 無情なカナダの最終投
2点を追う最終第10エンド、先攻の日本は逆転の望みを懸けて三つの石をハウス内に配置した。しかし、カナダの最終投は円心にぴたりと止まり、日本の逆転劇は幻に終わった。試合後、選手たちは健闘をたたえ合いながらも、厳しい表情を浮かべていた。
ドローショットの低調さが勝敗を分ける
この試合で特に課題となったのは、置きたい場所に石を置く「ドローショット」の成功率である。リードの近江谷杏菜が97%の高成功率を記録した一方、セカンド以降の選手は全員が60%台と低調に終わった。大会を通じて苦しんでいる氷のコンディションを、この日も十分に読み切れなかったことが影響した。
サードの小野寺佳歩は「いつにも増して滑ったアイス。もう少し深いコミュニケーションを取ればよかった」と振り返り、チーム内での意思疎通の重要性を指摘した。序盤にミスが目立ったカナダに対し、日本は重圧のかかるショットを打たせる展開に持ち込めず、逆に相手を立ち直らせてしまう結果となった。
スキップ吉村紗也香の声はかすかに震え
スキップを務める吉村紗也香は「諦めずに最後までショットをつなげた」と語ったが、その声はかすかに震えていた。世界チームランキング1位のカナダという高い壁の前で、「勝つしかない状況には強いと信じて戦った」と語る小谷優奈の言葉通り、日本は第1エンドでいきなり2点先制するなど善戦した。
しかし、追いつかれた直後の第3エンドで暗転。円の中心付近を固められた場面で、吉村の最終投が円心をすり抜け、一挙に3失点を許して主導権を失った。この失点がその後の試合の流れを決定づけることとなった。
五輪過去4大会のデータが示す厳しい現実
オリンピックの過去4大会において、負け越して1次リーグを突破したチームは存在しない。数字の上でも、日本に突きつけられた現実は極めて厳しい。残り3試合を控え、吉村は「支えて下さった方々への感謝も込めて、精いっぱいやる」と決意を新たにした。
チームは今大会、亡き恩師の思いを胸に戦う小谷優奈や、母としての強さを発揮する吉村紗也香など、個々の選手が様々な思いを背負って氷上に立っている。しかし、それらの思いも及ばず、苦しい戦いが続いている。
カーリング女子日本代表は今後、残りの試合で「諦めずに最後まで」の精神で戦い抜くことを誓っているが、準決勝進出への道のりは険しいものとなった。チームの結束と技術の向上が、今後の課題として浮き彫りとなる結果となった。