名古屋名産「守口漬」の魅力を世界へ
名古屋の名産品である「守口漬」をさらに盛り上げようと、漬物製造販売の老舗「大和屋守口漬総本家」(名古屋市)が、訪日外国人客を対象とした体験プログラムを開始した。参加者は自分で漬けた守口漬を自宅に持ち帰り、約3カ月後に熟成された味を楽しむことができる。この取り組みは、伝統的な食文化を海外に発信するとともに、地域経済の活性化や食文化の継承を目指している。
東海地方の発酵文化と守口漬
東海地方は古くから漬物が盛んな地域として知られている。また、酒や酢、みそなどの発酵・醸造産業も多く、2025年には愛知、岐阜、三重の3県で「発酵ツーリズム東海」が開催される予定だ。守口漬はこれらの産業の集大成ともいえる存在で、材料の「守口大根」を酒かすとみりんかすで漬け込み、熟成させた漬物である。香りが高く、深い味わいと歯切れの良さが特徴で、大和屋守口漬総本家の主力商品でもある。
守口大根の特徴と漬け込み工程
守口大根は直径約2センチ、長さは60センチ以上にもなる細長い大根で、繊維が密で歯ごたえが良い。これを丹念に塩漬けした後、酒かすやみりんかすに漬け込んで熟成させる。伝統的な製法を守りながらも、訪日客向けの体験プログラムでは、参加者が実際に漬け込み作業を体験し、自分だけの守口漬を作ることができる。
体験プログラムの詳細と今後の展望
体験プログラムは英語対応可能で、予約制となっている。参加費は税込み3000円で、漬け込んだ守口大根は後日自宅に郵送される。大和屋守口漬総本家の担当者は「守口漬の魅力を多くの外国人に知ってもらい、名古屋の食文化を世界に広めたい」と話している。今後はSNSでの情報発信や、宿泊施設との連携も検討しているという。



