長身を生かした迫力の技で五輪目指す17歳 モーグル女子中高生No.1の坂井ひかるさん
長身武器に五輪目指す17歳 モーグル坂井ひかるさん

長身を生かした滑りでダイナミックに宙を舞う。フリースタイルスキー・モーグル女子で、岐阜市の坂井ひかるさん(17)=岐阜総合学園高2年=は中高生世代ナンバーワン。2030年にフランスで開かれる冬季五輪への出場を目指し、技術に磨きを掛けている。

雪上で躍動する17歳

雪上の無数のコブを、素早くターンしながら一直線に滑り、エア台に差しかかると、身体は一気に空中へと舞い上がる。「好きな技が決まった瞬間が気持ちいい」と笑顔を見せる。

長身を武器にした滑り

170センチを超える身長を武器にした滑りが持ち味。上半身を起こしたターンに加え、エアでは回転しながらスキー板をつかむ技「グラブ」がこだわり。長身を生かしつつ、さらに大きく見栄えする技を繰り出す。

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今季の活躍と課題

3月まで続いた今季は、中高生を対象にした「JOCジュニアオリンピックカップ」で、高校1年生で総合優勝を果たした。五輪代表らの実力者も出場する全日本選手権でも、モーグル7位、デュアルモーグル4位となり、地力が付いてきていることを証明した。

一方、富山県であったワールドカップ(W杯)富山なんと大会では、世界のトップレベルの選手が競う舞台の厳しさも感じた。「前走」として同じコースを滑ったが、勢いある選手たちの試走で、コブは減速しづらい形に変形。スピードが出やすく、コントロールが難しい雪面に驚いた。トップ選手たちはその時々のコースの状態に適応していく。高難度の技を確実に決め、ミスの少ないターンに「さすがだな」と思った。

負けん気で鍛錬

それでも「負けん気」の強さを持ってコーチや父と一緒に練習に励む。苦手とする固い雪に慣れるよう、雪が解けていない午前中からスキー場に赴く。滑る度に動画を撮影し、自らのイメージと実際の動きを近づけていく。「良いと思っても、動画を見ると全然だめなときもある」と試行錯誤を繰り返す。

五輪への思い

今年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪はテレビで見た。モーグルでは、池田町出身の堀島行真選手がメダルを獲得。世界が注目した熱戦を前に「ここに立ちたい」と奮い立った。

選手たちにとって4年に一度の五輪は特別だ。その滑りには「引きつけられるものがあった」。それぞれが努力を重ねた4年間、うれしいことも、悲しいことも抱えて大舞台に望んだ選手たち。「その姿がかっこいいし、魅力的だった」

4年後の五輪を見据え、まずはW杯への出場を狙う。「五輪は簡単に出場できると思っていない。毎日の練習をこれまで以上に大切にしながら、勢いのある滑りを心がけたい」。言葉に力がこもる。

プロフィール

さかい・ひかる 2009年4月、岐阜市出身。モーグルをしていた父の影響で、2歳の時にスキーを始めた。競技のデビューは小学5年生。公式戦初出場の「世界遺産五箇山フリースタイルスキー選手権大会」で優勝。その後は国内上位カテゴリーの大会や全日本選手権などで実績を残してきた。練習の息抜きは、アニメ「名探偵コナン」の視聴。岐阜市のCCIが支援している。

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