渡部暁斗、複合存続に使命感 「かむほど味出るするめ」の魅力を熱弁
渡部暁斗、複合存続に使命感 「するめ」の魅力を熱弁

渡部暁斗、五輪存続への使命感を語る 「かむほど味出るするめ」の魅力

ノルディックスキー複合男子の渡部暁斗選手(北野建設)が、2026年ミラノ・コルティナオリンピックを集大成の舞台として臨んでいる。愛する競技の将来にも強い思いを抱き、国際オリンピック委員会(IOC)による五輪からの除外検討に真っ向から反論した。

「欧州だけじゃない」 五輪存続への熱い思い

渡部選手は、複合競技が強豪選手や人気が欧州の一部に偏る現状を認めつつも、「全然賛同できない。欧州だけじゃない。日本もいる。最後までその姿勢を貫く」と力強く語った。過去3大会の五輪で、ドイツ、オーストリア、ノルウェー勢以外でメダルを獲得したのは、渡部選手個人と団体での日本のみという実績が背景にある。

「自分が割って入ることで競技を盛り上げる」という使命感を力に変え、戦い続けてきた。11日に開催された個人ノーマルヒルでは、後半の距離種目で力走を見せ、視察に訪れたIOCのコベントリー会長から「面白かった」と声をかけられたという。

複合の魅力を「するめ」に例える 人間味が生むドラマ

渡部選手は複合競技の魅力を、「するめみたいに、かめばかむほど味が出る」と独特の表現で語った。ジャンプに必要な瞬発力と、距離種目に必要な持久力という、相反する二つの力を高める過程にこそ価値があると強調する。

「誰もが悩みを抱えながらレースに出る。その人間味にドラマが生まれる」と述べ、競技の深みを説明。残る2種目でも、複合の伝道師として全力を尽くす意欲を示した。

渡部選手は、「面白いレースを見てもらえたら、未来も少し明るくなる」と期待を込め、競技の存続に向けて闘志を燃やしている。ミラノ・コルティナ五輪での活躍が、複合競技の国際的な認知度向上に繋がることが期待される。