ミラノ・コルティナ五輪カーリング女子日本代表、存続危機を乗り越え金メダルへ挑む
ミラノ・コルティナオリンピックのカーリング女子日本代表「フォルティウス」が、金メダル獲得を目指して奮闘している。2026年2月12日から始まった1次リーグでは連敗スタートとなったものの、チームは過去の逆境を糧に結束を強めている。北京五輪出場を逃した後、資金難により一時は存続が危ぶまれたが、メンバー同士の固い絆と覚悟で大舞台への切符をつかんだ。
悔しさから始まった五輪への道のり
チームの五輪への道のりは、悔しさから始まった。2021年9月、北海道稚内市で行われた北京五輪の日本代表決定戦では、吉村紗也香選手(34)や小野寺佳歩選手(34)らが主力として出場。五輪本番で銀メダルを獲得することになる「ロコ・ソラーレ」に2連勝し、あと1勝のところまで追い詰めたが、その後まさかの3連敗で涙をのんだ。
さらに追い打ちをかけたのが、メインスポンサーだった北海道銀行から契約終了を正式に伝えられたことだ。海外遠征や練習には多額の費用がかかるため、競技を続けるのか、続けるとしたらどんな方法があるのか――。メンバー同士で何度も意見をぶつけ合い、夜な夜などこかの駐車場に車をとめては、日付が変わるまで車内で激しい議論を交わした。
逆境を乗り越えたチームの絆
「やっぱりカーリングやりたい」という思いが一致し、チームは存続を決意。資金難という壁に直面しながらも、メンバー同士で培った固い絆と覚悟で、合言葉にしてきた「五輪での金」を目指すことにした。この過程で、チームの結束はさらに強固なものとなった。
2026年2月12日夜(日本時間13日未明)に行われた1次リーグ第2戦のデンマーク戦では、「そうだね~」「ナイスッ!」と威勢のいい声がリンクに響いた。延長戦で司令塔のスキップ・吉村選手が最後に放った一投は、円の中心近くに止まったが、直後に相手のストーンに押し出されて敗北。サードの小野寺選手らとともに相手に歩み寄り、握手で勝利をたたえた。
試合後、吉村選手は「粘り強さも見えてきている。いいゲームができるように、またみんなでコミュニケーションを取って準備していく」と振り返り、チームの成長を強調した。
金メダルへ向けた今後の展望
フォルティウスは、ミラノ・コルティナ五輪での金メダル獲得を明確な目標として掲げている。過去の挫折や資金難といった困難を経験したことで、メンバー同士の信頼関係は深まり、逆境に立ち向かう力が養われた。チームは、1次リーグでの連敗スタートを反省材料とし、今後の試合に向けて調整を進めている。
冬季オリンピックという大舞台で、日本代表としての誇りと責任を胸に、金メダルへの挑戦は続く。メンバー全員が一丸となり、固い絆で戦う姿に、多くのファンが期待を寄せている。