ミラノ・コルティナ五輪で三浦璃来・木原龍一組が金メダル、世界歴代最高得点で歴史的快挙
2026年2月16日、ミラノ・コルティナオリンピックにおいて、フィギュアスケートのペアフリーが行われ、日本の三浦璃来(りく)と木原龍一組(木下グループ)が圧倒的な演技で金メダルを獲得しました。この勝利は、日本のフィギュアスケート史に新たな1ページを刻む偉業となりました。
世界歴代最高得点で逆転優勝、観客を熱狂させた演技
三浦・木原組は、フリーで驚異的な158.13点を記録し、世界歴代最高得点を樹立。合計得点は231.24点に達し、2位に9.49点の大差をつけての優勝となりました。ショートプログラムでは5位と出遅れましたが、見事な逆転劇を演じたのです。
演技では、古代ローマを舞台にした映画「グラディエーター」の曲に乗り、力強く滑り出しました。三浦と同時に跳ぶ3連続ジャンプや、男性が女性を押し出すスロージャンプを鮮やかに決め、終盤のリフトでは、木原が三浦を頭上に掲げるフィニッシュポーズを披露。この瞬間、会場の観客が総立ちとなり、大きな拍手と歓声に包まれました。
日本の弱点種目で初の表彰台、フィギュアスケートの新たな歴史
この金メダルは、日本のフィギュアスケートにおいて、以下のような意義を持っています:
- ペア種目では日本勢初の表彰台獲得。
- フィギュアスケートの金メダルは、2006年トリノ大会の荒川静香(女子)、2014年ソチ大会と2018年平昌大会の羽生結弦(男子)以来となります。
- 三浦・木原組は、今大会で団体の銀メダルに続く2個目のメダルを獲得しました。
これまで「弱点種目」とされてきたペアでの快挙は、日本スケート界に大きな希望をもたらしました。木原は興奮した様子で、「五輪で勝つことは、日本スケートの未来につながる」と語り、喜びを爆発させています。
強化への道のりと今後の展望
日本スケート連盟がペアの強化を本格化させたのは、2014年ソチ五輪に団体種目が採用されたことがきっかけでした。ペアでは男性に体格とパワーが求められるため、連盟はスカウトやトライアウトを進めてきましたが、日本では男女シングルの人気が高く、人材集めは容易ではありませんでした。
木原は2013年にペア転向を決断し、「1日でも長くスケートを続けたい思いがあって、ペア挑戦は素晴らしいと思った」と振り返ります。彼は2014年ソチ、2018年平昌と2度の五輪に別の選手と組んで出場しましたが、フリーに進めず苦い経験を味わいました。2019年から三浦と組み、カナダで練習を重ねてきた努力が、今回の栄光につながったのです。
木原は今後の期待を込めて、「ペアもやってみたいという子が増えてくれたら、頑張ってきたことに意味がある。日本が『ペア大国』になるために、もっと知ってもらいたい」と語りました。この勝利が、日本のフィギュアスケート界に新たな風を吹き込むことは間違いありません。