福島の現状と未来を中高生が表現 伝承館で作品展が開幕
東京大学大学院の開沼博准教授(いわき市出身)の研究室が主催する教育プログラム「福島学カレッジ」表現コースによる「中高生が表現する『私と福島』展」が、15日から双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で開催されます。展示は22日まで続き、14日には受講生たちが展示準備を進める様子が見られました。
県内外から15人が参加 専門家の指導で学びを深める
本年度のプログラムには、福島県内外から中学生と高校生合わせて15人が参加しました。開沼准教授をはじめとする専門家の指導を受けながら、参加者たちは東日本大震災と原子力発電所事故後の福島県の現状や課題、そして表現方法について学びを深めてきました。学習の成果として、それぞれが「福島」というテーマを自らの視点で捉え、自由な手法で表現した作品を制作しました。
例えば、郡山東高校1年生の生徒は、被災地と自身を投影した抽象的な粘土レリーフを制作しました。この作品は、来場者が羽型の紙を貼り付けることで翼を完成させる参加型の要素を取り入れており、生徒は「福島と自らの背中を押してもらう表現にした」と制作意図を語りました。このように、各作品は福島への思いや未来への希望を多角的に表現しています。
展示会では、震災からの復興過程や地域の課題を若い世代がどのように受け止め、創造的にアウトプットしているかを感じ取ることができます。伝承館を訪れることで、福島の現在と未来について考える貴重な機会となるでしょう。