川崎市立中学校の飛び降り事故、第三者調査委員会が初会合を開催
神奈川県川崎市で発生した中学生の飛び降り事故をめぐり、市が設置した学校事故等詳細調査委員会の初会合が13日、川崎市役所で開かれた。この事故では、2023年8月に市立中学校に通う生徒が、運動部の担当教員による厳しい指導に追い詰められ、自宅マンションから飛び降りて重傷を負った。
第三者による原因解明と再発防止を目指す
調査委員会は、学識経験者や弁護士、医師など5名で構成され、第三者として客観的な立場から事故原因の解明と再発防止策の検討を進める。初会合では、審議に先立ち、精神科医で委員長を務める正村謙二氏(56)が挨拶を行った。
正村委員長は「安心安全な学校運営と学校行政を推進すること、そして事故に遭われた方やご家族の将来のために、この事故を徹底的に検証していきたい」と述べ、調査の目的を明確にした。会合は非公開で実施され、事案の概要説明や課題の抽出などが行われたという。
月1回のペースで審議を継続、来年2月に最終報告
今後、調査委員会は月に1回程度の頻度で会合を開催し、関係者への聞き取りや現地調査を実施する予定だ。最終報告書は2026年2月頃に取りまとめられる見込みで、詳細な分析結果と具体的な提言が盛り込まれる。
この事故は、学校現場における指導の在り方や生徒のメンタルヘルス対策に大きな課題を投げかけており、調査委員会の活動が教育現場の改善につながることが期待されている。川崎市教育委員会は、調査結果を真摯に受け止め、再発防止に全力を挙げるとしている。